「生成AIで変わる高校受験?」──これからの“学び”の正体を問い直す
Team Dharmaの取り組みの1つとして、月に2回三本楽座という筋トレ × 瞑想 × 対話を通じて、自分の身体・心・思考を整える実践会があります。今回は、「生成AIで変わる高校受験」をテーマにディスカッションをしました。
🟡 今回のテーマ:MC松村からの問い
「生成AIが浸透するこれからの社会で、“高校受験”や“学力”はどう変わっていくのでしょうか?」
AIが日常に入り込んだ今、「覚える学力」から「問いを立てる力」「表現する力」への移行が始まっています。
今回の三本楽座では、受験制度だけでなく、“学ぶ”とは何か、“人間として育つ”とは何かを深く掘り下げる対話が行われました。
🟢 1. 高校の選び方・あり方自体が変化している
「優秀な子ほど、タイパ(タイムパフォーマンス)を重視して、通信制高校+大学受験という選択肢を選ぶようになっている」
「高校1年のうちに2〜3年分の内容を終え、塾にも通わずAIを使いこなして“探究型学習”で学ぶような流れがある」
“高校=通うもの”という前提が崩れつつある現代。
生成AIの導入によって、自分のペースで、自分に合った学び方を選べる時代が到来しています。
🔵 2. 学力の再定義:「学ぶ」とは何か?
MC松村は問いかけました。
「これからの“学力”とは、何を意味するのか?」
それに対して多くの参加者が共感したキーワードがこちらです:
・課題を自ら見つける力
・解釈する力
・レジリエンス(折れない力)
「暗記教育は教養としての基礎に必要だが、それに加えて“創造力”や“情緒”、そして“センス”がこれからの学力には必要」
「日本語の音の奥深さや、英語を自分の声で発する大切さも、見直されるべきではないか」
“覚えること”から、“創造すること”へ。
AIが台頭する時代だからこそ、人間にしかできない知性や感性が、学力の本質として再注目されているのです。
🟣 3. 「表現する力」が試される時代に
「スマホ検索が当たり前の世代は、“自分の言葉で表現する”ことが苦手」
「だからこそ、“考えていることを言語化する”力が、これからますます大切になる」
「AIを使ってイラストやストーリーを書く授業も始まっていて、受験も“探究型”や“総合型選抜”が増えている」
これからの入試では、「何を覚えているか」ではなく、「どんな問いを持ち、どう表現するか」が問われていくのかもしれません。
🔴 4. 教育格差、部活動、家庭の環境
「裕福な家庭の子は、親が“経験価値”を与えてくれるが、そうでない家庭では子どもはゲームやスマホに没頭してしまう」
「部活動の廃止が検討されている今、“人とぶつかり合いながら学ぶ経験”が減ってしまうのではないか」
他にも、こんな声がありました。
「今の子は喧嘩をしても、先生たちが“どう離すか”ばかりを考えるので、“仲直りの方法”を学ぶ機会がない」
生成AIや効率化が進む一方で、人間同士の関係性・衝突・感情の処理など、いわゆる“情緒的な成長”の価値も見直されているのです。
🟠 5. 今回の対話から浮かんだ“問い”
・これからの「学力」は何を基準に定義されるのか?
・人間の成長に必要な”衝突体験”を、どう教育の中で補うのか?
・AI時代に求められる「意志(Will)」とは何か?
について改めて考えるべきフェーズになっているのではないでしょうか。
✨終わりに:AI時代の学びに、人間らしさをどう残すか
高校受験や学びの在り方は、これから劇的に変わっていきます。
けれども、どんなにAIが進化しても、人が“問いを持ち”“覚悟をもって行動する”ことは変わりません。
「ミッションをもつには、“Will(意志)”をもつこと。その意志をどう育てるかが、これからの教育の鍵になる」
生成AIで“できること”が増える時代に、“あえて自分でやる理由”を持てるかどうか。
それが、これからの教育・受験・人生においてもっとも重要なのかもしれません。
📩三本楽座へのご案内
三本楽座は、筋トレ × 瞑想 × 対話を通じて、自分の内側と外側の“力”を育む少人数の対話会です。
月2回、日曜に開催。教育、テクノロジー、死生観、文化など、多彩なテーマで深い語り合いをしています。
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