令和の寺子屋チームダルマ

「息の引き取り方について」──“死に方”を考えることは、“どう生きるか”を見つめ直すこと

🟡 今回のテーマ:MC松村からの問い

「あなたは、自分がどんな“最期”を迎えたいですか?」

“死”について語ることは、普段の会話ではなかなかできないことです。
今回の三本楽座では、そうした静かで大切なテーマを“問い”として参加者の皆さんと共有しました。
「息の引き取り方」──自分の“最期”をどう迎えたいか、という深い問いをめぐって対話が広がりました。

🟢 1. 最期は“明晰”に、穏やかに迎えたい

「家族がそばにいて、誰がそこにいて、どんな縁の人かを理解した状態でいたい」
「孤独死は避けたい。そのために普段から整理整頓を心がけている」

「死ぬ時が“わかっている”状態が理想。明晰なまま、“ありがとう”を言って旅立ちたい」

自分がどんな精神状態で最期を迎えたいか──それは**“生きている今”にこそ整えておくべきテーマ**だということが印象的でした。

🔵 2. 見送る経験と、自分の“死”への準備

「90歳の叔父の葬儀は、悲しみというより“よく頑張ったね”という温かさがあった」
「母が亡くなったとき、急な喪失でやるべきことも多かったが、段取りを冷静に整えていくしかなかった」

「40歳の友人は、毎年写真館で遺影を撮っている。“死”の準備を、自然なこととして生活に取り入れている」

死は“いつかの遠いもの”ではなく、日常の中で少しずつ準備しておくもの
それは“死の不安”ではなく、“周囲への配慮”でもあり、自分自身への誠実さにもつながっていました。

🟣 3. 宗教・スピリチュアルな視点から見た“死”

「御嶽(氏神様)に導かれて、“生ききる”ことの意味を教えられた」
「死を通して、自分の“役割”に気づいた。それをポジティブに全うしていきたい」

「特攻隊のように、“誰かを守る”という意識は戦争にもつながるジレンマがある」
「“守る”という意識が執着を生み、闘いを引き起こしているのではないか」

死を宗教的・哲学的に見つめることで、生き方そのものに問いが戻ってくる
松村さんの言葉の中にも、和合・調和の世界観が響いていました。

🔴 4. “家族との時間”こそが、最後に思うこと?

「死ぬ前に後悔することのひとつは、“もっと家族と過ごせばよかった”ということ」
「だから今を大切にしたい。話しておく、思いを残す。日々の中でやれることは多いはず」

最期の時間に誰といたいか──
それは、今の人間関係のあり方を見直すヒントにもなる言葉でした。

🟠 今回の対話から浮かんだ“問い”

・自分は“どんな状態”で最期を迎えたいと思っているか?
・死生観から、今の在り方・生き方を考えることができるのでは?
・死を準備することで、今日の“生き方”に何が変わるか?

終わりに:“死”を語ることは、“今”を生きること

「死生観が、今の生き方を変えていく」

そんな言葉が、今回の三本楽座の根底に流れていました。

「どんなふうに死ぬか?」を考えることは、
「どんなふうに今を生きるか?」を問い直すこと。
それは決して重い話ではなく、静かで、確かな覚悟を育てる行為なのかもしれません。

📩三本楽座へのご案内

三本楽座は、筋トレ × 瞑想 × 対話を通して、身体・意識・言葉を整える場です。
月2回、日曜日に開催。人生、教育、死生観、AI、文化など、多彩なテーマで語り合っています。

🌱 ご参加希望の方はこちらからどうぞ

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