「結婚式の意義は?」──なぜ“式”を挙げるのかを、私たちは再び問い直す
Team Dharmaの取り組みの1つとして、月に2回三本楽座という筋トレ × 瞑想 × 対話を通じて、自分の身体・心・思考を整える実践会があります。4月に行われた「結婚式の意義は?」とテーマとした対話を紹介します。
🟡 今回のテーマ:MC松村からの問い
「あなたにとって、“結婚式”にはどんな意味がありますか?」
結婚という人生の節目において、“結婚式をするかどうか”を悩む人は少なくありません。
今回の三本楽座では、世代・立場・価値観の違いを超えて、参加者それぞれが語る「結婚式の意義」に耳を傾けました。
🟢 1. 結婚式は「誓い」の場であり、「けじめ」の表明
ある参加者はこう語りました。
「結婚式は、なあなあに同棲して籍を入れるのではなく、“節目”として覚悟を示すもの」
「小さい式でも、大切な人に自分の思いを“伝える場”にしたい」
この「誓い」の意識には、形式以上の意味が込められていました。
式は豪華である必要はなく、心を込めて、何を誰に伝えるかが大切なのだということが浮かび上がってきました。
🔵 2. 家族と家族、世代と世代を「つなぐ」セレモニー
「私たちは新潟出身で、地元の神社で式を挙げた。振り返ると、“家族の記憶”を紡ぐ場だった」
「今は、親が遠い席に座るのが普通だけど、私たちはできるだけ近くに座ってもらった。“親に見せたい”という想いだった」
結婚は「個人の自由」とされる現代でも、式を通して家族との絆を確認しなおす機会になっているようです。
また、式を行うことで、親戚や友人との「ご縁」を再構築するという意見もありました。
🟣 3. 結婚式の“社会的な意味”は変化している
「昔の式は、家と家の“見栄の張り合い”的な要素も強かった」
「今は“親のための式”から、“本人のための式”に変化している」
他にも、こんな意見も出ました。
「最近は、両親がそろっていない家庭も増えてきていて、“本人主義”の式が主流になってきた」
「一回目の結婚式は、小さくていい。大切なのは、約束を守るという“誓い”をどう表現するか」
時代の変化に応じて、結婚式のかたちも自由になってきており、形式ではなく意味が重視されるようになっていることがわかります。
🔴 4. 宣言・覚悟・そして文化の継承としての式
MC松村は、対話を受けて次のように語りました。
「結婚式とは、誓いであり、コミットメントであり、“覚悟”を外に見せるセレモニー」
「人生の節目として、社会的に承認される“可視化されたけじめ”なのかもしれない」
さらに、式のスタイルにも文化的意味が込められています。
* 神前式:神道の神々に誓いを立てる、日本独自の伝統儀式
* 仏前式:仏の前で誓い、来世でも結ばれることを願う静謐な式
* 教会式:神の前で愛を誓う、キリスト教文化の影
* 人前式:神仏ではなく、友人や家族に誓う現代的で自由な形式
それぞれの式に通じるのは、「ふたりの関係性を、何かしらの“場”で誓う」というけじめの精神でした。
🟠 5. 今回の対話から浮かんだ“問い”
* なぜ「誓い」を可視化する必要があるのか?
* 結婚式を通して、“誰との関係”を築き直したいのか?
* 「見せる式」から「伝える式」へ——本当に必要なものは何?
✨終わりに:あなたにとって、結婚式とは?
式を挙げる・挙げないに正解はありません。
けれども「誰と生きていくか」「何に誓うのか」を自ら問い直す機会として、結婚式という“場”は、これからの社会にも必要なのかもしれません。

📩三本楽座へのご案内
三本楽座は、筋トレ × 瞑想 × 対話を通じて、自分と向き合い、他者と響き合う場です。
月2回、日曜開催。参加者は5〜6人の少人数で、日常では語れない深い問いを扱います。
「結婚」「家族」「死生観」など、さまざまなテーマで対話しています。
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