もしダボス会議に招かれたら、何を話すか?-日本人として何を語るべき?
今回の三本楽座のテーマは、「もしダボス会議に招かれたら、何を話すか?」
世界のトップ0.1%が集まる場で、日本は何を語るべきなのか。
深い議論が交わされました。
目次
0.ダボス会議とは? 知っておきたい基礎知識
記事の本題に入る前に、まずはダボス会議について簡単にご説明します。
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- 正式名称:世界経済フォーラム(World Economic Forum:WEF)
- 設立:1971年、クラウス・シュワブ氏によって創設
- 開催地:スイス・ダボス(毎年1月)
- 目的:世界の政財界リーダーが集まり、グローバルな課題を議論
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- 年間運営費:約900億円
- 参加費:約420万円
- 資金源:世界の大企業からの寄付(1,000万円〜1億円)
- 参加者:各国首脳、大企業CEO、学者、著名人など約3,000人
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- 世界の富裕層トップ0.1%が集まる場として知られる
- 「第二の国連」とも呼ばれる
- ここでの議論が世界経済や政策に大きな影響を与える
- 2025年現在、シュワブ氏は退任し、ラリー・フィンク氏(ブラックロックCEO)が新総裁
それでは、今回の三本楽座でのディスカッションを見ていきましょう。
1.違和感から始まった議論
今回の三本楽座のテーマは、「もしダボス会議に招かれたら、何を話すか?」
この問いに、参加者たちから様々な視点が飛び出しました。
「ダボス会議には違和感がある。人が人を選ぶ世界。本当に大事なことは話されていないのではないか」
「最初は興味がなかったが、片山さつき氏のダボスでの発言を見て、少し親近感を感じた。自分の言葉で堂々と話す姿勢が印象的だった」
ダボス会議は、世界のエリートが集まる場。そこには選ばれた者だけが入れる「選民思想」の側面があることも事実です。
2.本当に大事なことは話されない?
松村からは、こんな指摘もありました。
「ダボス会議では本当に大事なことは話さない。裏で動いているのは別の場所だ」
実際、ダボスの「表の会議」とは別に、影響力を持つ人物たちが非公式に集まる「裏会議」の存在も指摘されています。
- 表の議題:気候変動、格差、AI、グローバルガバナンス
- 裏の力学:資本の流れ、地政学的な駆け引き、真のルールメイキング
「900億円を集めるビジネスのうまさ。これは、0.1%が世界を動かす仕組みそのものだ」
3.世界の構図は変わるのか
議論は、世界の貧困や格差の問題にも及びました。
「弱い国をどう助けるか。お金が必要だが、世界の構図は変わらない。貧困国は貧困のまま。富のある国には、考える責任がある」
ダボス会議では「格差解消」が議題に上がります。しかし、現実には富裕層が集まって格差を語るという矛盾もあります。
- 本当に世界を変えるための議論なのか?
- それとも、現状を維持するための調整の場なのか?
4.Core5時代へ:G7からの転換
松村からは、世界秩序の変化についての指摘もありました。
「これからはG7ではなく、Core5の時代。日本・アメリカ・ロシア・インド・中国。人口1億人以上で、生み出すバリューが大きい国が世界のルールを決める」
| 国 | 特徴 |
|---|---|
| 日本 | 資産力、技術力 |
| アメリカ | 軍事力、金融力 |
| ロシア | 資源力 |
| インド | 人口、成長力 |
| 中国 | 経済力、製造力 |
金と人口で決まる時代。
そして、日本が持つのは「資産」と「技術」。
では、その日本は何を語るべきなのか?
5.松村が語る「合和(あいわ)」のスピーチ
もし松村がダボス会議で1分間のスピーチをするなら――。
こんな言葉を用意しました。
「日本には『合和』を、あえて“あいわ”と読む考え方があります。愛—ケアの心
会—出会いと対話
相—相互性と関係性
この3つを土台に、違いを消すのではなく調律して調和をつくる社会技術です。
いま世界に必要なのは、正しさの競争ではなく、心の平安を守る”仕組み”です。
私は提案します。
政策・企業・AIの設計に、AIWA—care, encounter, reciprocityを組み込みましょう。
平安は感情ではなく、設計できます。
日本から、その道を世界へ。」
- 「合和とは、勝つための調和ではなく、共に生きるための設計です」
- 「平安は感情ではなく、制度で守れます。合和はそのOSです」
- 「違いは火種にも資源にもなる。合和は、資源に変える技術です」
6.違いを生かす調和という日本の知恵
松村が語る「合和(あいわ)」とは、単なる精神論ではありません。世界は今、分断の時代にあります。
- ・地政学的対立
- ・AI時代の不信
- ・格差の拡大
- ・価値観の衝突
そんな中で、違いを消すのではなく、違いを生かす設計それが「合和」の本質です。
「競争をやめるのではない。争いを減らす設計を増やす。その設計の核に、合和を置きませんか」
これは、実装可能な社会設計の思想です。
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- 愛(AI):ケアの心、弱者への配慮
- 会(WA):対話の場、出会いの機会
- 相(あい):相互性、関係性の構築
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- Harmony ≠ uniformity
「調和とは画一化ではない」 - “Harmony through difference”
「違いを通じた調和」 - “Mental peace is social infrastructure”
「心の平安は社会インフラ」
- Harmony ≠ uniformity
最後に:ダボスで語るべきこと
今回の三本楽座では、ダボス会議という「選ばれた者たちの場」をテーマに、深い議論が交わされました。
- 0.1%が集まる場で、何が語られるべきか?
- 日本は、何を持って世界に貢献できるのか?
その答えの一つが、「合和(あいわ)」という日本の知恵でした。
技術でも、資本でもなく、”設計思想”。
心の平安を、制度として実装する道。
それは、ダボスの舞台でこそ語るべきメッセージかもしれません。
隔週日曜日。
世界の大きな問いと、自分の生き方を重ねながら、「今日をどう生きるか」を整える。
そんな時間を、大切にしています。
- ✓ 世界と自分を繋げて考えたい
- ✓ 本質的な対話がしたい
- ✓ 自分の軸を確認したい
そう感じた方は、ぜひ一度、三本楽座にいらしてください。
本記事は、2025年1月開催の三本楽座でのディスカッションをもとに作成しました。
